外資系を実際にクビになる場合の具体的な流れややり取りをイメージしたいと悩んでいませんか?
外資系で働いていると、自分がいつクビを宣告されてしまうのか、クビを宣告されるとどのようになってしまうのか不安ですよね。
外資系は日系企業に比べてクビになりやすいという話はよく耳にすると思いますが、私が実際に多くの解雇について相談を受けている中でも、これは事実であると感じます。
外資系をどのようにしてクビになるかについては、実体験を記載したブログが多数あるため、それを読んでみるとイメージが湧きやすいでしょう。
ただ、そうは言っても、どのブログを読めばいいのかわからないという方もいますよね。
この記事では、外資系におけるクビの実態を知るうえで、是非、読んでいただきたいと感じたブログを3つだけ厳選して紹介します。
また、外資系をクビになる際の流れ・やり取りについて、私自身のイメージをもとに、具体例を交えつつ、会話ベースで簡単に説明していければと思います。
今回は、是非読んでいただきたい外資系をクビになった方のブログ3つ、クビになる場合の流れ・やり取りの具体例を紹介していきます。
具体的には、以下の流れで説明していきます。
この記事を読めば、どのようにして外資系をクビになるのかイメージしやすくなるはずです。
外資系企業のクビについては、以下の動画でも詳しく解説しています。
目次
外資系をクビになった方の実体験をまとめたおすすめブログ3選
外資系をクビになった方の実体験をまとめたブログにはいくつかありますが、どれも迫真性に富んでおり解雇に至るまでの経緯をイメージしやすいものとなっています。
そのような中でも、以下の3つのブログについては、是非、皆さんに読んでいただければと思います。
ブログ1:外資ベンチャーを1か月でクビになった 退職RTA:32日 – 鰤切手
ブログ2:【クビになる?】外資系の実態とリストラ事情 | 外資系サラリーマントムさん日記
ブログ3:【突然のクビ宣告】外資系に明日から来なくていいは本当にあるのか | 進め!英語少年
それでは、各ブログについて順番に紹介していきます。
外資ベンチャーを1か月でクビになった 退職RTA:32日 – 鰤切手
おすすめのブログの1つ目は、「外資ベンチャーを1か月でクビになった 退職RTA:32日 – 鰤切手」です。
このブログの特徴は、入社から退職までのわずか1か月の出来事、やり取りについて具体的に記載したうえで、その時々の感情が表現されているところです。
最終的には、退職勧奨に応じて会社を辞めることになりますが、退職勧奨が行われるまでの会社の雰囲気や前兆がひしひしと伝わってきます。
「B!ブックマーク数」は驚異の862件となっています。
【クビになる?】外資系の実態とリストラ事情 | 外資系サラリーマントムさん日記
おすすめのブログの2つ目は、「【クビになる?】外資系の実態とリストラ事情 | 外資系サラリーマントムさん日記」です。
このブログの特徴は、身の回りの方が解雇の対象となり、会社を後にしていく状況を同僚としての視点で執筆しているところです。
また、コロナ解雇ということもあり、労働者側に落ち度のない、いわゆるリストラがどのように行われるのかを知ることができます。
同ブログの中では、どのような方が人員削減の対象として選ばれていたのか、パッケージについても触れられています。
【突然のクビ宣告】外資系に明日から来なくていいは本当にあるのか | 進め!英語少年
おすすめのブログの3つ目は、「【突然のクビ宣告】外資系に明日から来なくていいは本当にあるのか | 進め!英語少年」です。
このブログの特徴は、2回にわたり外資系企業から解雇を体験しており、そのいずれについても前兆なく突然言い渡されているところにあります。
業務撤退ないしは縮小に伴う解雇という点も、外資系に見られる解雇理由の1つであり、同ブログの特色の1つです。
1日にして何10人も解雇されたり、チーム全体がまとめて解雇されたりする状況が綴られています。
外資系をクビになる場合の流れ【具体例:成績不良+人員整理】
次に、実際に私が外資系の解雇に関して受けることが多い相談をもとにモデルケースを紹介していきます。
外資系企業の解雇について、私が相談受けている中で一番多いと感じる類型は、成績不良が期待する程度に達していないことを主たる解雇理由としつつ、海外も含めた企業全体の経営が芳しくないということも副次的に解雇理由とされるようなケースです。
このような場合には次のような流れでクビを通達されることになります。
・流れ1:外国本社からの人員削減通達
・流れ2:人員削減の対象となる従業員の選定
・流れ3:PIPの実施
・流れ4:退職勧奨
・流れ5:解雇
それでは各流れについて、会話ベースでイメージを共有していきます。
流れ1:外国本社からの人員削減通達
流れ2:人員削減の対象となる従業員の選定
流れ3:PIPの実施
外資系のPIPについては以下の記事で詳しく解説しています。
流れ4:退職勧奨
1回目
2回目
外資系の退職勧奨については以下の記事で詳しく解説しています。
退職勧奨された場合のNG行動と正しい対処法は、以下の動画でも詳しく解説しています。
流れ5:解雇
外資系をクビになりそうな場合の対処法
外資系をクビになりそうとの気配を感じた場合には、自分の身を守るための対策を講じていくことが大切となります。
特に、会社からPIPをされた場合には、クビになる可能性が相当程度高まっていることに注意が必要です。
例えば、外資系をクビになりそうな場合には以下の5つの対処をするようにしましょう。
対処法1:自分の成績が悪くないこと説明する資料を集める
対処法2:退職勧奨には安易に応じない
対処法3:配置転換にも応じる意向を示す
対処法4:残業時間の記録をつけておく
対処法5:会社内で転職活動はしない
それでは順番に説明していきます。
対処法1:自分の成績が悪くないことを説明する資料を集める
外資系をクビになりそうな場合の対処法の1つ目は、自分の成績が悪くないこと説明する資料を集めることです。
日本の法律では、合理性のない解雇は濫用として無効となるとされています。
つまり、解雇された後であっても、その解雇は法的には許されないものであることを主張して、自分の身を守る方法もあるのです。
ただし、外資系企業は、解雇するにあたり豊富な資料を有していることがよくあります。
例えば、入社時のジョブディスクリプションや定期ミーティングの議事録、PIPなどです。
そのため、これに対抗するために、労働者としても、他の人がどの程度の成績を達成できているのか、自分が成果を出せていない場合にはその原因や理由を示す資料を集めておくことが大切です。
外資系企業のクビが認められにくいことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
対処法2:退職勧奨には安易に応じない
外資系をクビになりそうな場合の対処法の2つ目は、退職勧奨には安易に応じないことです。
退職届や退職合意書に一度サインしてしまうと、これを撤回する難易度はとても高いものとなります。
実際には、解雇が不当な場合であっても、退職届や退職合意書にサインしてしまうと、その不当性を争えなくなってしまう可能性が高いのです。
そのため、退職した後の生活をどのように維持するか目途が立っていない状況で退職勧奨に応じてしまうと困ることになりますので、安易に退職勧奨には応じないように注意しましょう。
解雇に十分な理由がない場合には、退職勧奨に応じるかどうかを検討するのは、少なくとも会社から生活を維持するための十分な条件が提示された後にしたほうがいいでしょう。
外資系企業の退職勧奨については、以下の記事で詳しく解説しています。
外資系企業における退職勧奨のパッケージについては、以下の動画でも詳しく解説しています。
対処法3:配置転換にも応じる意向を示す
外資系をクビになりそうな場合の対処法の3つ目は、配置転換にも応じる意向示すことです。
会社は解雇をする前に配置転換など解雇を回避する努力をする義務があります。
例えば、労働者が配置転換の具体的な可能性のある職種などを挙げて、これに応じる意思を明確に示しているような場合には、会社としてもこれを検討せざるを得ません。
会社からは、配置転換することができる職種はないとして、結局配置転換を認めてもらえない場合も多いですが、配置転換の意向を示していたということ自体が有利な事情となります。
対処法4:残業時間の記録をつけておく
外資系をクビになりそうな場合の対処法の4つ目は、残業時間の記録をつけておくことです。
外資系企業によっては、管理職としての実態のない者に役職名をつけて残業代の支払いをしないケース、固定残業代が想定する時間を超えて残業をしているにもかかわらず差額の清算をしないケースなどがあります。
これらの場合には未払いの残業代があることになります。
未払いの残業代がある場合には、解雇された場合にも生活の維持に充てることができますし、退職条件についても有利に交渉することができます。
外資系企業の残業代については、以下の記事で詳しく解説しています。
外資系の残業代については、以下の動画でも詳しく解説しています。
対処法5:会社内で転職活動はしない
外資系をクビになりそうな場合の対処法の5つ目は、会社内で転職活動はしないことです。
PIPや退職勧奨を受けると不安になってしまい、転職活動をし始める方もいるでしょう。
会社からも仕事をあまり割り当てられなくなり、暇な業務時間中に求人情報を調べたり、求人の申し込みをしたりしてしまいたくなってしまう方もいるでしょう。
しかし、業務時間中に転職活動をすることは誠実義務違反となり、新たな解雇の口実となりかねません。
そのため、外資系をクビになりそうになっても、会社内で転職活動をしてはいけないのです。
外資系企業の転職については、以下の記事で詳しく解説されています。
外資系に転職したい!転職の実情と必見の転職サイト3つを簡単に解説 – ベスキャリ|転職エージェント比較サイト (bescaree.com)
外資系企業のクビの相談はリバティ・ベル法律事務所にお任せ
外資系企業のクビの相談については、是非、リバティ・ベル法律事務所にお任せください。
この分野は、専門性が高い分野であるため、弁護士であれば誰でもいいというわけではありません。
解雇の有効性につき見通しを分析したうえで、あなたの意向を踏まえて、外資系企業の性質に応じて適切に方針を策定する必要があります。
リバティ・ベル法律事務所では、解雇や退職勧奨事件に力を入れており、特に外資系企業とのパッケージ交渉について圧倒的な知識とノウハウを蓄積しています。
外資系企業で働く労働者に関するリバティ・ベル法律事務所の解決実績の一部は以下のページで紹介しています。
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初回相談は無料となっておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
以上のとおり、今回は、是非読んでいただきたい外資系をクビになった方のブログ3つ、クビになる場合の流れ・やり取りの具体例を紹介しました。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
・外資系をクビになった方の実体験をまとめたブログのうち、皆さんに読んでいただきたいのは以下の3つです。
ブログ1:外資ベンチャーを1か月でクビになった 退職RTA:32日 – 鰤切手
ブログ2:【クビになる?】外資系の実態とリストラ事情 | 外資系サラリーマントムさん日記
ブログ3:【突然のクビ宣告】外資系に明日から来なくていいは本当にあるのか | 進め!英語少年
・外資系をクビになる場合の流れとしては、例えば以下のような場合があります。
流れ1:外国本社からの人員削減通達
流れ2:人員削減の対象となる従業員の選定
流れ3:PIPの実施
流れ4:退職勧奨
流れ5:解雇
・外資系をクビになりそうな場合には以下の5つの対処をするようにしましょう。
対処法1:自分の成績が悪くないこと説明する資料を集める
対処法2:退職勧奨には安易に応じない
対処法3:配置転換にも応じる意向を示す
対処法4:残業時間の記録をつけておく
対処法5:会社内で転職活動はしない
この記事が外資系企業をクビになるケースについて具体的なイメージを持ちたいと考えている方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。
解雇された場合に「やるべきこと」と「やってはいけないこと」は、以下の動画でも詳しく解説しています。