労働一般

やめた方がいい!ブラック業界ランキング1~9位とホワイト業界4選

自分の就職する会社がブラック企業の多い業界ではないか不安に感じていませんか?

一般に、ブラック企業が多いと言われる業界をランキングにしてみると、以下のとおりです。

1位 飲食業界
2位 塾業界
3位 小売業界
4位 不動産業界
5位 福祉業界
6位 運送業界
7位 IT業界
8位 広告業界
9位 金融業界

ただし、あくまでも、その業界において、ブラック企業が多い傾向にあるというに過ぎません。

例えば、ブラック企業の多い業界であってもホワイト企業は存在しますし、その逆もあり得ます

最終的には、実際に、あなたがその会社を見て、ブラック企業かどうかを見極めることが重要です

今回は、ブラック企業が多い業界やその特徴を皆様に伝えることで、就職の際に、ブラック企業を見極める役に立てていただけましたら幸いです。

この記事は、以下の流れで説明していきます。

この記事を読めば、ブラック企業が多い業界やその特徴がよくわかるはずです。

 

 

ブラック業界とは

ブラック業界とは、他の業界に比べてブラック企業が多い傾向にある業界です。

ブラック企業の定義は、厚生労働省においても、明確にされているわけではありません。

しかし、一般には、ブラック企業とは、労働者を酷使して劣悪な労働環境で働かせる企業との意味で用いられる傾向にあります。

ブラック企業のイメージ

例えば、ブラック業界では、その業務の内容から、他の業界に比べて、利益率が低かったり、業務量が多くなりがちであったりするため、ブラック企業が多くなる傾向にあるのです

このようなブラック業界にある会社に就職することを考えている場合には、特に注意して、その会社がブラック企業でないかを見極める必要があります。

ブラック業界ランキング1~9位

一般にブラック企業が多いと言われる業界をランキングにしてみると、以下のとおりです。

(参考:厚生労働省 新規大学卒業就職者の産業別離職状況)

1位 飲食業界

ブラック業界ランキングの1位は、

飲食業界

です。

飲食店については、仕込みや片付け、メニューの考案など、働く時間が長くなりがちです

一方で、飲食店では、古い考え方が残っていることもあり、仕事も修行の一環として、十分な残業代が支払われないことが多いのです。

皿洗いだけをさせられたり、暴言を吐かれたりするなどのハラスメントが横行していることもあります。

「宿泊業・飲食サービス業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、52.6%となっています。

飲食店の残業代については、以下の記事で詳しく説明していますので読んでみてください。

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2位 塾業界

ブラック業界ランキングの2位は、

塾業界

です。

塾講師は、授業以外にも、その準備や清掃、面談などの時間がかかります

しかし、実際には、日中は授業の準備をすることができず持ち帰りで作業をすることや授業のコマ単位で賃金が算定されることが多く、十分な残業代が支払われていないのです。

また、保護者からのクレームなども、ストレスの原因となります。

「教育・学習支援業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、45.6%となっています。

3位 小売業界

ブラック業界ランキングの3位は、

小売業界

です。

小売業界と言っても、「扱う商品」や「その業態」により、勤務環境は大きく異なります。

例えば、24時間営業の店舗なども増加してきたことに伴い、このような店舗では勤務環境が悪化してきています。

また、開店前の準備や閉店後の片付けなどが労働時間を長時間化させている要因となっていることがあります

「小売業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、39.3%となっています。

4位 不動産業界

ブラック業界ランキングの4位は、

不動産業界

です。

不動産業と言ってもその幅は広いですが、「不動産販売営業」と「建設業」いずれについても、過酷な側面がありますので、それぞれについて説明します。

まず、不動産販売営業については、「外回り」や「テレアポ」が多く、成果をあげられなければ賃金も低くなる傾向にあります。そして、外回りについては、労働時間の算定が難しいことを理由に、残業代が支払われないことも多いのです。

営業職の残業代については、以下の記事で詳しく説明しています。

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次に、建設業残業時間が月100時間を超えることも少なくありません。その理由は、①工期が決まっていること、②人手が不足していること、③仕事の繁閑の差が大きいこと、④顧客からの不規則な要望に対応する必要があることなどにあります。

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「不動産業、物品賃貸業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、34.2%となっています。

5位 福祉業界

ブラック業界ランキングの5位は、

福祉業界

です。

福祉業界では、賃金が低い一方で、会議や行事などに出席しても残業代がつかない職場も多い傾向にあります

特に、肉体労働が多いこともあり、その業務内容自体が大きな負担となることもあります。

「医療、福祉」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、38.4%となっています。

6位 運送業界

ブラック業界ランキングの6位は、

運送業界

です。

例えば、トラック運転手の労働時間の平均は、月210時間程度となっています

このようにトラック運転手の労働時間が長時間化する理由は、①手待ち時間が多いこと、②運転時間が長いこと、③道路状況が悪いこと、④人手が足りないこと、⑤労働基準法上の上限規制が適用されないことなどにあります。

「運輸業、郵便業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、25.6%となっています。

運送業の残業については、以下の記事で詳しく説明しています。

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7位 IT業界

ブラック業界ランキングの7位は、

IT業界

です。

IT業界では、ゼネコン構造が基本となっており、元受け企業が下請けに発注することを繰り返し、2次受け、3次受けと続いていくことも少なくありません

そのため、この構造の下に行くほど利益率は低くなってしまいます。

これに対して、短すぎる納期やトラブルなどにより、休日出勤や遅くまでの残業が必要となることがあります

「情報通信業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、29.4%となっています。

システムエンジニアの残業代については、以下の記事で詳しく説明しています。

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8位 広告業界

ブラック業界ランキングの8位は、

広告業界

です。

広告業については、クライアントの無茶な要求にも従わざるを得ず、業務量が膨大になる傾向にあります

体育会系の社風が残っていることもあり、従業員への負担は重いと言えるでしょう。

先ほど見たように「情報通信業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、29.4%となっています。

9位 金融業界

ブラック業界ランキングの9位は、

金融業界

です。

証券会社、銀行などの「営業職」には、きついノルマが課されており、これを達成できないと嫌味を言われることもあります

「金融・保険業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、24.8%となっています。

ホワイト企業が多い業界4選

これに対して、ホワイト企業が多い業界もあります。

例えば、ホワイト企業が比較的多い業界として、よく挙げられる業界には以下の4つがあります。

・インフラ業界
・メーカー業界
・航空・海運業界
・地方公務員

それでは、順番に説明していきます。

インフラ業界

ホワイト企業が多い業界の1つ目は、インフラ業界です。

インフラとは、日々の生活を支える基盤のことを指します。

例えば、公共施設、ガス、水道、交通機関、電話、電気などです。

インフラ業界は、景気に左右されにくいという特徴があるため、経営が安定しています

そのため、厳しいノルマなどが課されることも少なく、定時で帰れることが多く、安定した収入が見込めるのです。

「電気・ガス・熱供給・水道業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、11.4%となっています。

メーカー業界

ホワイト企業が多い業界の2つ目は、メーカー業界です。

メーカーとは、モノを生産する企業のことです。

メーカー業界では、ユーザーからの無茶な納期依頼が少なく、クレームも少ないと言われています。

特に、化学メーカーでは、BtoB事業であり、一般消費者を対象とする場合と異なり、営業ノルマなどもないことが多いと言われています

「製造業」について、新規大学卒業者の平成29年度の3年後の離職率を見ると、20.4%となっています。

航空・海運業界

ホワイト企業が多い業界の3つ目は、航空・海運業界です。

航空・海運業界は、いずれも、数社のみで市場が占められており、競合他社が少ないため、競争が少ない傾向にあります

これらの業界は、多くの許認可が必要とされるため、参入障壁が非常に高いのです。

そのため、労働環境が悪化しにくいといえます。

地方公務員

ホワイト企業が多い業界の4つ目は、地方公務員です。

地方公務員は、競争がなく、かつ、収入も安定しています

また、倒産がなく、クビになることもほとんどないので、通常、定年まで働き続けることができます

そのため、地方公務員は、非常に安定した職業と言えます。

ブラック企業の見分け方

ブラック企業を見分けるためには、実際に面接を受ける際などに、その会社を注意深く観察してみることが大切です。

例えば、以下の10個の点を確認してみるといいでしょう。

・雇用契約書や労働条件通知書の有無を確認する
・固定残業代の想定している残業時間を確認する
・賃金体系が明確かを確認する
・ネットの評判や口コミを確認する
・社員の雰囲気を確認する
・年齢層に偏りがないかを確認する
・採用人数が多すぎないかを確認する
・タイムカードの有無を確認する
・就業規則の有無を確認する
・深夜に電気がついていないかを確認する

ブラック企業を見分け方については、以下の記事で詳しく説明しています。

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まとめ

以上のとおり、今回は、ブラック企業が多い業界やその特徴について解説しました。

この記事の要点を簡単にまとめると以下のとおりです。

・一般にブラック企業が多いと言われる業界をランキングにしてみると、以下のとおりです。
1位 飲食業界
2位 塾業界
3位 小売業界
4位 不動産業界
5位 福祉業界
6位 運送業界
7位 IT業界
8位 広告業界
9位 金融業界

・一般にホワイト企業が多い業界を紹介すると、以下のとおりです。
①インフラ業界
②メーカー業界
③航空・海運業界
④地方公務員

・ブラック企業が多い業界にある会社が全てブラック企業というわけではありません。しかし、労働環境が悪いことが多い傾向にあるので、就職を考えている場合には、特に注意して、その会社がブラック企業でないかを見極める必要があります。

この記事が自分の就職しようとしている会社がブラック企業が多い業界ではないか悩んでいる方の助けになれば幸いです。

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